Macintosh SE/30 の修理
先日ヤフオクで入手した Macintosh SE/30。 出品者の説明では「電源が入らない」、というものであったが、なぜか無事に起動する。しかし、起動音がなるタイミングが遅い。これはおそらく有名な、電解コンデンサの液漏れに違いない。
ということで早速ロジックボードを取り出してみると…
ホコリも盛大に乗っているが、製造から20年近くが経過したSMDタイプの電解コンデンサは、やはり全てが液漏れを起こしていた。
SE/30の電解コンデンサ交換は少々面倒ではあるけど、実際に作業を始めると1時間程度で終わってしまう。とは言え、パターン剥がれなどのアクシデントに陥らないよう気を遣うので、あまりやりたくはない。なにより、電解液がハンダゴテで暖められたときの妙な臭いは嗅ぎたくないから、つい気が重くなる………が!部品のストックがない訳じゃないし、放置しておけば回路が酸化してボードが死んでしまうのは確実なので、閉めて11個の交換に着手。フラックスクリーナとIPAを使って清掃し、 ハンダゴテ2本、電動半田吸い取り機で電解コンデンサを撤去し、パターン整地をする。
ここまで来れば、一安心。あとは新品のコンデンサをつければ完了。
ということで、「人生が変わる1分間の深イイ話」の“ジャーン!”が正しく復活したのでした。